生理前にお腹がぽっこりするのはなぜ？原因と効果的な対策法を解説！

生理前になるとなぜかお腹が張ってパンパン、食べ過ぎてもいないのにぽっこりおなかになってしてしまうなど、お悩みではないですか？

実は、生理前にお腹がぽっこりしてしまうのには理由があります。

生理前にお腹がぽっこりする原因

生理前にお腹がぽっこりする2つの原因

いつもと同じように生活しているのに、生理前になるとお腹がパンパンに張って見た目もぽっこりしてしまう原因が気になりますよね？

生理前になるとお腹が張る原因は、主に次の2つ。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

腸のむくみ

生理前にお腹が張ってぽっこりする原因のひとつが、腸のむくみです。

個人差はあるものの、一般的に性は男性に比べて筋肉量が少なく血流やリンパの流れが滞りがち。

血流やリンパの流れが滞ることで身体にむくみが発生します。

むくみは顔や足だけでなく、実は見えていないだけで内臓にも現れます。

そして、お腹の張りに直結するのが腸のむくみ。

また、腸がむくむと働きが鈍り便秘が起こりやすくなるため、お腹がぽっこりとしてしまうのです。

子宮の拡張

生理前にお腹が張ってぽっこりする原因の二つ目は、子宮の拡張です。

生理前は妊娠の準備のため子宮や卵巣が普段よりも活発に動き、子宮内膜は水分や栄養を蓄えて分厚くなります。

子宮が拡張することで腸が圧迫され働きが低下。

便秘が起こりやすくなり、お腹がぽっこりとしてしまいます。

生理前のぽっこりお腹とPMS（月経前症候群）の関係

生理前にお腹が張りぽっこりする症状は、PMSとも深く関わりがあります。

PMSは、生理開始の3〜10日前から現れ、生理が始まると軽減したり治まったりする、身体的・精神的な症状のこと。

PMSは、黄体ホルモン（プロゲステロン）が多く分泌されることで起こると言われています。

黄体ホルモン（プロゲステロン）とは2種類ある女性ホルモンのうちのひとつで、子宮に栄養や水分を溜め込み、妊娠を維持しやすい状態にするのが役目。

黄体ホルモンによる影響は子宮だけでなく腸にもおよび、腸の働きを抑制すると言われています。

生理周期のうち排卵後から生理が始まるまでの期間（黄体期）には主に黄体ホルモンが分泌。

結果、お腹ぽっこりをはじめとするさまざまな不快な症状が現れるというわけです。

お腹の張りのほか、吐き気や頭痛、肌荒れなどのほか、イライラ、疲れやすいなど症状や重症度は人によってさまざま。

生理前になると日常生活に支障をきたすほどのお腹の張りが現れ、3ヶ月以上繰り返すようであればPMSの可能性があります。

女性ホルモンには、卵胞ホルモン（エストロゲン）と黄体ホルモン（プロゲステロン）の2種類があります。

生理前のぽっこりお腹対策法5つ

生理前のぽっこりお腹の対策法は、次の5つ。

それぞれ詳しく解説していきます。

身体を温める

身体を温めれば血流やリンパの流れが良くなるため腸のむくみが改善し、ぽっこりお腹にも効果的です。

腹巻やレッグウォーマーなどの温めアイテムを活用する、温かい飲み物を飲むなどがおすすめ。

ただし、温かい飲み物でも一度に大量に摂取すると身体を冷やしてしまうので要注意。

コップ1杯分をこまめに飲むようにしましょう。

ちなみに、身体が冷えていると太りやすくなるため、ダイエットの面からも身体を温めることがおすすめです。

カフェイン・アルコール・炭酸飲料の摂取を控える

カフェインやアルコールは利尿作用があり体内の水分不足を引き起こして便秘を悪化させる可能性があるため、生理前は控えるのがおすすめ。

また、炭酸飲料は炭酸ガスが含まれているのでお腹の張りを悪化させる恐れがあり、避けた方が無難です。

生理前にお腹の張りが強い方は、コーヒーや紅茶をハーブティーや麦茶、黒豆茶、そば茶などに置き換えると良いでしょう。

腸内環境を整える食事を心がける

生理前はホルモンの影響によりどうしても便秘しやすくなるため、なるべく腸内環境を整える食事を心がけることも大切です。

腸内環境を整える食事で心がけることは、次の3つ。

基本的には、健康的なダイエットの食事を意識すればOK。

次の記事で3食の献立を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

睡眠をしっかりとる

腸のぜん動運動は副交感神経が優位になる睡眠中に活発に行われるため、睡眠をしっかりと摂ることも重要。

睡眠不足になると腸の機能が低下し、さらに便秘がひどくなってお腹がぽっこりしてしまいます。

さらに、睡眠不足は食欲を高めるホルモンの過剰分泌につながるため過食を引き起こし、ぽっこりお腹や肥満の原因に。

睡眠時間の確保はもちろんのこと、質の高い睡眠を意識しましょう。

適度な運動やマッサージを心がける

生理前のお腹の張りには、適度な運動やマッサージも効果的。

ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの有酸素運動は、PMSの症状改善に効果的と言われています。

また、マッサージで腸に刺激を与えることでぜん動運動が促され、便秘解消になります。

ただし、ストレスはPMSの症状を悪化させるため、無理のない範囲で楽しく取り組みましょう。

腸のマッサージは、おへその下から大きく「の」の字を書くように行うのがおすすめ。食後1時間を避け、優しく擦るように行いましょう。

それでも生理前のぽっこりお腹がつらいときは内科を受診

PMSの症状がひどいと生理痛もひどくなることが多いため、内科や産婦人科で薬をもらうなどして対策をするのがおすすめです。

溜まったガスを解消する消泡剤配合の整腸剤、腸内環境を整える胃腸薬など、一人ひとりの症状に合わせて薬を処方してくれます。

お腹の張り以外にもさまざまな不快な症状が改善されることも多いので、症状が気になる方は一度病院を受診してみましょう。

生理前にお腹がぽっこりするのはなぜ？まとめ

最後に、本記事の内容をおさらいしましょう。

解説したポイントを簡潔にまとめると、以下のとおりです。