断食後に暴食してしまったら？焦らずリセットするための方法

断食に挑戦する場合、このような失敗は誰にでも起こりうることです。

断食は空腹時間が長くなる分、終わったあとに反動が出やすいもの。

最初の食事で満腹感を得られずに食べすぎてしまったり、「我慢したぶん食べたい！」という気持ちがあふれてしまったり…結果、暴食してしまうのはよくある話です。

断食後暴食してしまった翌日のリセット方法

なぜ断食後に暴食してしまうのか？

「せっかく断食をがんばったのに、終わったあとにドカ食いしてしまった…」と落ち込んでいるのは、実はあなただけではありません。

なぜなら断食明けに食べすぎてしまうのには、きちんと理由があるからです。

まずは、断食後に暴食につながってしまう原因についてみていきましょう。

体がエネルギーを求めている状態にあるから

断食をすると、しばらくの間、体が食べ物をまったく取り込めない状態になります。

すると、体は「次に栄養が入ってきたら、しっかり蓄えよう」と準備を始めます。

その結果、食欲がいつもより強くなり断食後の食事は満腹感を感じにくくなるのです。

これは体にとって自然な反応なので、自分を責める必要はありません。

血糖値の急上昇で食欲が刺激されやすいから

断食後、最初の食事でパンやご飯などの糖質を多く含むものを食べると、血糖値が急激に上がりやすくなります。

この血糖値の急上昇とそのあとの急降下が、「もっと食べたい」という欲求を強くしてしまう原因のひとつ。

甘いものや炭水化物に手が伸びやすくなるのも、この影響によるものなのです。

精神的な解放感でつい食べすぎてしまうから

数日間、食事制限をがんばったあとの「やっと終わった！」という開放感も、暴食につながるきっかけになります。

「これだけ我慢したんだから、ちょっとくらいならいいよね」と、つい気が緩んでしまうのは自然なこと。

そこから気づいたらあれもこれも…というパターン、実はとてもよくある話です。

暴食してしまった日の体はどうなる？すぐに脂肪はつくの？

「断食後に暴食してしまったけど、これって全部脂肪になっちゃうのかな…」

そんな不安が頭をよぎるかもしれませんが、安心してください！

1回の暴食ですべてが無駄になるわけではありません！

ここでは、暴食した直後の体の状態や、実際に起こる変化についてわかりやすく説明していきます。

暴食分がすぐに脂肪になるわけではない

まず覚えておいてほしいのは、1回の食べすぎで急に太るわけではないということ。

体に取り込まれたエネルギーは、まず肝臓や筋肉に「グリコーゲン」という形で貯蔵されます。

このとき同時に水分も一緒にたまるため、体重が増えたように見えるのはそのほとんどが水分と糖分なんです。

つまり、体重が1キロや2キロ増えても、それは脂肪ではないことが多いということですね。

むくみや胃もたれは起こりやすくなる

暴食した分がすべて脂肪になるわけではないとはいえ、体への負担がまったくないわけではありません。

特に断食後は内臓が休んでいた状態にあるため、いきなり大量の食事が入ってくると、消化しきれず胃もたれやだるさを感じやすくなります。

また、塩分や糖分の多いものを食べると、水分をためこみやすくなり、顔や手足がむくんだり、体が重く感じたりすることも。

断食後の暴食はいつも以上に不調につながりやすくなる、と覚えておきましょう。

代謝のリズムが乱れる原因にも

暴食のあとに「もう今日は何も食べない」と急に食事を抜いたり、リズムを崩してしまうと、体が不安定な状態になってしまい、かえって太りやすくなることもあります。

とくに、食べたり食べなかったりの極端な繰り返しは、代謝を落とす原因にもなりかねません。

体は常に一定のリズムを好むため、落ち着いていつもの食事に戻すことが、結果的に体を守ることにつながります。

断食後暴食してしまった翌日のリセット方法

昨日、食べすぎてしまった…そんな日があったとしても、次の日からの行動次第でいくらでも調整は可能です。

焦らず落ち着いて、体をいたわる1日にしていきましょう。

ここでは、翌日におすすめのリセット法をわかりやすくご紹介します。

無理に食事を抜かず、軽めの内容で調整を

「リセットしなきゃ」と思って食事を抜いてしまう方もいますが、それはかえって逆効果。

食べない時間が長くなると、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなり、脂肪をため込みやすくなることもあります。

ポイントは、“量”ではなく“内容”で調整することです。

おすすめの回復メニュー例を、朝・昼・夜でまとめてみました。

食事のタイミング	おすすめの内容	ポイント
朝	野菜スープ＋ゆで卵1個	消化にやさしく、たんぱく質で満足感も◎
昼	雑炊 or おかゆ＋サラダ	温かいごはんで胃を休めつつ野菜で調整
夜	具だくさん味噌汁＋蒸し野菜	汁物中心でお腹にやさしく、体も温まる

食べすぎたあとは、「やさしい食事」で胃腸をいたわることが大切です。

水分をたっぷりとって体を整える

暴食の翌日は、体がむくみやすくなったり、なんとなく重だるく感じたりすることがあります。

その原因のひとつが、体にたまった塩分や糖分による水分バランスの乱れです。

水分をしっかりとることで、老廃物の排出がスムーズになり、体もスッキリしやすくなりますよ。

目安は、こまめに1.5〜2リットル程度で、白湯や常温の水がおすすめ。

飲み物の選び方もポイントになります。

「たくさん飲む」というよりも、「ちょこちょこ飲む」感覚で取り入れてみてください。

軽い運動で巡りをよくする

運動といっても、激しいトレーニングは必要ありません。

暴食の翌日は内臓も疲れている状態なので、軽めの有酸素運動がおすすめです。

たとえばこんな動きが効果的です。

体を動かすことで血流がよくなり、代謝が上がるだけでなく気分転換にもなりますよ。

断食後に暴食してしまっても意外となんとかなる！まとめ

最後に本記事の内容をおさらいしておきましょう。