全然食べていないのに太るってどういうこと？5つの可能性と対処法

ダイエットのために食事制限を頑張っているにもかかわらず、ワクワクしながら体重計に乗ってみるとなぜか体重が増えている…。

このような謎の現象に頭を悩ませている方は少なくありません。

そこで今回は、全然食べていないのに太る原因について調査してみました。

全然食べてないのに太る理由とは？

全然食べていないのに太る…考えられる5つの理由

食事量を減らしているのに体重が増えるという現象に悩まされている方は少なくありません。

食事を制限しても体重が減らない、むしろ増えることがあるのは一体なぜなのでしょうか？

食事制限で体が飢餓状態になっている

ダイエットと言えば食事制限を真っ先に思い浮かべる方は多いでしょうし、確かに、ペース良く痩せるためには食事制限は効果的です。

しかし実は、この方法が逆効果になることもあります。

過剰な食事制限により体飢餓状態だと感じると、人間の体はエネルギーを保存しようとして基礎代謝下げる働きが作用します。

すると少ない食事からでもカロリーを最大限に吸収し脂肪を蓄えようとするため、実際には太りやすくなるのです。

食べ方に問題がある

食事量は少ないにもかかわらず体重が増える原因として、食べ方に問題がある可能性があります。

全然食べていないのに太ってしまうという場合、ご飯などの炭水化物を最初に食べる習慣がないか見直してみましょう。

食事を炭水化物から食べ始めると血糖値が急上昇しやすく、インスリンの分泌が増加します。

これにより、食べる量は少量であっても脂肪が蓄積されやすくなるのです。

基礎代謝が下がっている

基礎代謝とは、生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギーのこと。

この数値が低いと、少ないカロリー摂取でも体重が増えやすくなります。

基礎代謝が下がる原因はいずれも、筋肉量の減少によるもの。

筋肉は脂肪に比べてエネルギーを多く消費するため、筋肉量が減ってしまうと代謝が上がらず、少量の食事でもそのまま脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

自律神経が乱れている

自律神経とは、体の様々な機能の調整をつかさどる器官。

ストレスが多い生活を送っていると自律神経のバランスが崩れ、体が冷えやすくなり、基礎代謝が下がることに直結します。

結果、少ししか食べていないにもかかわらず太ってしまう、という状況につながります。

生理前のホルモンバランスの問題

女性の場合、生理前にはプロゲステロンとエストロゲンというホルモンのバランスが大きく変動し、これが体重増加に影響することがあります。

生理前には特に体が水分をため込みやすくなっているため、体重が増えたように感じることがあります。

さらに、ホルモンの変動によって食欲が増加することもあり、無意識のうちにカロリー摂取量が増えてしまうことも。

生理前になると太る、と言う女性が多いのはこれが原因です。

全然食べてないのに月に２キロ以上太ったら

日常生活で食事量が変わらないにも関わらず急激に体重が増加する場合、何らかの疾患が隠れている可能性があります。

全然食べていないのに月に2キロ以上の体重の増加が見られる場合、深刻な健康問題のサインかもしれません。

甲状腺機能低下症	甲状腺ホルモンの分泌不足により、体の代謝が低下し、疲労感や体重増加を引き起こす。
心不全	心臓のポンプ機能が低下し、体内に水分が溜まることで体重が増加する。
腎不全	腎臓の機能が低下し、余分な水分や毒素が体内に蓄積され、体重増加につながる。
肝硬変	肝臓の機能低下により、体内の水分調節がうまくいかず、浮腫や体重増加が生じる。
クッシング病	副腎皮質ホルモンの過剰分泌により、体に脂肪が蓄積しやすくなる。
下垂体腺腫	下垂体からのホルモン分泌異常が原因で体重増加などの症状が現れることがある。
ネフローゼ症候群	腎臓の障害により、タンパク質が尿として失われ、浮腫を伴う体重増加が起こる。

全然食べてない…わけじゃない？考えられるパターン

ダイエットをしているのに思うように体重が減らない、あるいは増えてしまうと「全然食べていないのになぜ？」と不満を感じるもの。

ですが実は、自分が思っている以上にカロリーを摂取している可能性があります。

ここでは、そのような状況が起こり得る2つのパターンを紹介したいと思います。

無意識で間食をしている

通常の食事量を減らしていたとしても、日常生活の中で無意識のうちに間食をしてしまっているという方は少なくありません。

仕事中や、テレビを見ながら無意識のうちにお菓子をつまんでしまってはいませんか？

一回ごとの単位で見ると少量かもしれませんが、これらの小さな行動が積み重なると日々のカロリー摂取量は想像以上に増えてしまいます。

結果として、食事は全然食べていないのになぜか太る…という状況を引き起こすのです。

量は少なくてもハイカロリーな食事をしている

「量が少なければ大丈夫」という考えが罠になることもあります。

例えば、フライドポテトの小皿や、から揚げ数個、ドーナッツ1つなどは量としては少なく見えますが、これらは非常に高カロリー。

またドレッシングやソース、調理法によっては少量であってもカロリーが高くなることがあります。

食べる量が少ない＝痩せる、と言うわけではないのです。

食べずに痩せるより食べて痩せる！食事のコツ

体重を減らしたいからと言って食事制限にばかり力を入れるということは、長期的に見ると効果的だとは言えません。

健康的に体重を管理するためには、「食べない」「制限する」よりも賢い食事のコツを実践するのが効果的。

最後に、痩せるための食事のコツを紹介していきます。

食べる順番を意識する

食事をする際は、食べる順番を意識することにより血糖値の急激な上昇を抑え、満腹感を感じやすくなります。

食べ順としておすすめなのは以下の流れです。

3食のカロリーバランスを考える

一日の摂取カロリーは3食に均等に分けるのではなく、活動量に応じて配分することが大切です。

おすすめなのは、朝食を30%、昼食を40%、夕食を30%のカロリーにするという方法。

朝はエネルギーをしっかりと摂取して一日のスタートを切り、昼に最も多くのカロリーを摂取して午後の活動エネルギーを確保、夜は消費するエネルギーが少ないためカロリーを抑えめにします。

このようにカロリーバランスを考えることで、無駄な脂肪がつきにくくなります。

一人一人の理想的な摂取カロリーの計算方法については、以下の記事で詳しく解説しています！

栄養バランスを考えたメニューにする

栄養バランスが偏った食事は痩せにくい体質を作り出すリスクを高めます。

栄養素が偏ると体の様々な機能が正常に働かなくなり、代謝が低下してしまうのです。

例えば、タンパク質が不足すると筋肉量が減少し、これにより基礎代謝が下がります。

また、必要なビタミンやミネラルが不足すると体のエネルギー産生効率が低下し、食べたものをエネルギーに変換する過程で効率が悪くなりがちです。

健康的なダイエットを目指す上でバランスの取れた食事は非常に重要です。
各食事でタンパク質、脂質、炭水化物をバランス良く取り入れることを心掛けるようにしましょう。

全然食べていないのに太るのはなぜ？まとめ

最後に、本記事の内容をおさらいしましょう。

解説したポイントを簡潔にまとめると、以下のとおりです。