エステサロンと美容クリニックの違いは?
施術名が同じものも多いけど、内容は同じ?
美容施術はエステサロンか美容クリニックで受けるのが一般的ですが、両者の違いがよくわからないという方は少なくありません。
しかし両者の違いを知った上でどちらか選択できるようになれば、より自分の意向に沿った結果を出すことが可能です。
今回は、エステサロンと美容クリニックの違いについて詳しく解説していきます!
エステサロンとは?知っておくべき基礎知識
エステサロンとは、エステティックサロンの略称です。
厚生労働省の分類ではエステティック業とされており、『手技または化粧品・機器等を用いて、人の皮膚を美化し、体型を整えるなどの指導又は施術』と定義づけられています。 (参考:厚生労働省『55_エステティック業』)
エステサロンには外見を美しくすることを目的とした人や、リラクゼーション効果を目的とした人が多く訪れます。
ただし、エステサロンのスタッフは国家資格の取得が義務づけられていません。
そのため医療免許・美容師免許・理容師免許が必要とされている施術は一切行っていないという部分を押さえておきましょう。
美容クリニックとは?知っておくべき基礎知識
美容クリニックでは、エステサロンと同じように外見を美しくするための施術を行います。
大きな特徴は、医療行為にあたる治療・施術を行えるということ。
美容クリニックは医療機器や医薬品の使用も可能な医療機関であり、施術を行うスタッフは医師免許や看護師免許を取得しています。
なお、美容を目的とした施術は保険が適用されないため、自費診療となります。
医療行為であっても保険診療が適用されるとは限らないため、全額負担となる可能性があります。
エステサロンと美容クリニックの4つの違い
エステサロンと美容クリニックの特徴を抑えたところで、ここからは両者の具体的な違いをさらに詳しく紹介します。
- 施術と治療の違い
- 機器や薬剤の違い
- 同意書の有無
- 効果と費用の違い
それぞれ確認していきましょう。
施術と治療の違い
エステサロンと美容クリニックの大きな違いの1つ目は、「施術か治療か」という点です。
- 施術…医療行為ではない
- 治療…医療行為
そして、エステサロンと美容クリニックそれぞれができるのは下記のとおりです。
- エステサロン:施術
- 美容クリニック:施術・治療
エステサロンでは治療に該当する体にメスをいれたり、医療機器や医薬品を使ったりといった行為ができません。
そのため、即効性を求める人には向いていないということが言えるでしょう。
機器や薬剤の違い
エステサロンでも美容クリニックでも機器や薬剤を使うことがありますが、医療用機器や医薬品は、美容クリニックでしか使えません。
ちょっと難しくてわからないかも…。
それでは「脱毛」を例にみていきましょう。
美容クリニックでは、医療用レーザーを使った施術ができます。
医療用レーザーは照射出力が高く、高い脱毛効果が期待できるのが特徴。
アフターケアに医薬品の処方ができるのもポイントです。
しかし、エステサロンでは医療用レーザーは使えず、光脱毛機器のみ使えます。
医療脱毛と比べると脱毛効果は穏やかですが、その分痛みが弱く肌にも優しいのが特徴。
アフターケアでは医薬品の処方ができないため、保湿ケアを行います。
このように、同じ「脱毛」でも、エステサロンと美容クリニックでは内容に違いがあるのです。
同意書の有無
美容クリニックでは治療を行う際に「同意書」が必要で、必ずサインをしなければいけません。
美容クリニックでの施術の多くは保険外治療であり、高額の治療費が必要となるためです。
また、未成年が施術を受ける場合は、親権者や法定代理人の同意も必要です。
効果・費用
エステサロンと美容クリニックは、効果と費用にも大きな違いがあります。
エステサロンは、効果は穏やかですがリーズナブルに施術できます。
対して美容クリニックは、効果は高いものの高額になることがほとんどです。
美容クリニックの方が安く済むメニューって存在しないの?
難しいところではありますが、内容次第ではトータルの価格が逆転することはあります。
1回の費用は、いずれの内容であってもエステサロンのほうが安価です。
しかしエステサロンは効果が穏やかなために、効果を持続させるには何度も通う必要があります。
対して美容クリニックの場合は効果が高いので、効果を持続させたい場合もそこまで頻繁に通う必要がありません。
結果として、美容クリニックのほうがトータル金額が安くなることはあります。
長い目で見たときの総額から考えたほうが、損をしない選択ができるでしょう。
今までつかなかったところに肉がついちゃってこれが老化か…ってなってる🥺
— それはそう (@sorehasodeok) December 3, 2022
医療ハイフやりたいなー
今までエステでやってて割と効いてる感じはしてたけどすぐ効果切れること考えると医療ハイフやった方がコスパいい気がしてきた
12月は絶対行く、めんどさがるな私
エステサロンと美容クリニックのメリット・デメリットを比較
ここまで、エステサロンと美容クリニックの違いを解説してきました。
改めて、メリットとデメリットを見ていきましょう。
エステサロンのメリット・デメリット
エステサロンのメリット・デメリットは以下のとおりです。
エステサロンのメリット
- 費用を安く抑えられる
- リラクゼーション効果を期待できる
エステサロンは、高額な費用を用意できない場合でも「キレイになりたい!」という方に寄り添ってくれるサービスです。
1回あたりの費用を抑えたい方や、リラクゼーション効果も得たいという方におすすめなのがエステサロンということになります。
エステサロンのデメリット
- 効果が穏やか
- 万が一トラブルが起こったときの不安がある
エステサロンで扱える機器や薬剤には制限があるため、どうしても一度で高い効果を得ることは難しいです。
また、エステサロンは医師や看護師による施術を行っていないので何かトラブルがあった際も、その場で医療分野の対応をしてもらうことはできません。
美容クリニックのメリット・デメリット
続いて、美容クリニックのメリット・デメリットを見ていきましょう。
美容クリニックのメリット
- 効果が高い
- リスクへの対応に安心感がある
美容クリニックはとにかく高い効果が期待できるのがメリットです。
医師や看護師に対応してもらえるので、もしものことがあったことを想定しても安心感があります。
美容クリニックのデメリット
- 高額な費用がかかる
- 施術内容によっては痛みがある
美容クリニックの場合、ほとんどの場合が保険適用外となるため費用が高額になってしまいます。
施術内容によっては何十万円とかかる場合もあり、エステサロンと比べると敷居は高め。
また、効果が高いゆえに、施術内容によっては痛みを感じることもあります。
エステサロンと美容クリニックの違い=施術内容
エステサロンと美容クリニックでは、国家資格の有無によって提供できる施術内容が異なる、ということをご理解いただけたかと思います。
この国家資格の有無によって、それぞれが展開するサービスの価格であったり、効果であったりも付随するように異なります。
どちらが絶対に良いというのはありません。
エステサロンも美容クリニックもそれぞれメリット・デメリットがあるので、内容をよく吟味したうえで自分の状況や希望にあった方を選択することが大切です。